No.89

2008.08
三津子の俳句つうしん







ほおずきの小さな炎やサミットや  


サミットは9日に閉幕。温室効果ガスの排出量を2050年までに半減させるなどの合意・・・

ほおずきの小さな炎であろうとも、地球1000年〜2000年の計を担う炎でもあるのだ。






あめんぼの歩いていたり燃油高


アメンボは、基本的には水面で暮らすが、水がなくなるとか食べ物がないとか、 諸条件によっては別天地をもとめて移動する。

それにしても全国20万隻の漁船が今日15日、いっせいに休魚する切なさよ。  







赤坂はリセットの街明け易し


静かにリムジンのドアが開き、尊大ぶった政治家が降りてくる。上着のボタンをチョコマカかき合わせながら奥まった料亭に入っていく。

これがニュースなどでよく見る赤坂のイメージだった。 今春誕生した赤坂の街。これからは新しい文化の華を咲かすのだそうだ。














  












      
水打って石の波動をやわらげる  


庭に打ち水をする。すうっと涼しくなるあの感覚。一瞬、空気がうごき、風がながれる幽玄の世界だ。

ひそと佇んでいる庭石も水に濡れるといっそう美しくなる。 石の体内に脈打つ、波動がやわらいだのだろうか。  








サーフィンいろとりどりの自由席 


雲は、もくもくと夏本番の顔だ。 ここには窮屈な指定席などありゃしない。

スカッとした、いい波を追いかける男の解放区があるのみ。















太田胃散ひとさじ梅雨の味がする  




回転扉くるり案山子の出てきたり    




ほうたるの寝ているような昼の月 




どくだみを侍らせ加賀の千代女かな




サーファーや硝子のような恋をする