No.86

2008.05
三津子の俳句つうしん







揺り椅子やミモザの色に眠ります  


もうすっかり、さくら色から若葉色に移ったけれど、遅咲きのミモザの愛らしさに魅せられて。

揺り椅子で見た夢の黄色い時間よ〜椅子を揺らしてくれたのはどなた?






酢なまこや海の深みに咲く花よ


酢ナマコは好物だ。塩もみなどしない。腹を割いてワタを捨てヌルヌルのままぶつ切りにする。 磯の匂いがたまらない。実にうまい。硬いナマコは噛まないで飲みこんでも体内で溶けて

さらさらとした、血を作ってくれるというナマコの効用。  







ロートレックの素描息づく水の春


ロートレックの素描は何回見てもいい。 情婦とか、キャバレーに集まる人々のスケッチの中に、ロートレックが生々しく息づいている。

ユーモアがあって温かくて、モンマルトルで人生を思いっきり謳歌して逝ったロートレック。











     
  












      
昼星と逢えない日々やつぼすみれ  


昼の星、キラキラ星☆太陽がまぶしくて見えないだけ。そう、見えないほうがいい。 さまざまな思いがもつれ合うけれど、見えないキズナを信じて過ごすほうが幸せ。

スミレの花の、ほわーっとした匂いから伝わるメッセージ。  








かげろうの乗り換えてくる五能線 


波打ちぎわを、ギリギリに走る五能線の車窓からみる日本海の夕日は絶景なり。
ぼっちゃーんと沈んで・・・じ〜ん。

陽だまりだんごみたいな、かげろうは?















十七歳の通り雨です花の冷え  




草笛や山頂めざすポストマン    




僕の嫁さん東京タワーから降りてくる




折り紙やキツネに折って懲らしめる




白内障鴨はしずかに流れゆく