No.77

2007.08
三津子の俳句つうしん







あねさまトンボ朝から風になっている


四枚の羽についている筋肉が疲れきって休んでいたのに、私の無粋な物音にめざめて

サッと飛び立つあねさまトンボ。華奢な体を風に絡ませながら、一日中働きどおし。






梅雨の蝶おしゃれなバケツさげてくる


ゴミ箱、もの入れ、おもちゃ入れ。さあさあ、素朴なブリキのバケツだよ。 とってもおしゃれなバケツだよ。

梅雨晴れの黄蝶、白蝶、じゃぼじゃぼバケツに水いれて、おしり振り振りさげてくる。







大当たり止まらぬパチンコ青あらし     


ケチな私は、いっさい賭け事には興味がないけれど、知人のメールによれば 投資金額が4000円のところで、<333>を引いて大当たり。
それから、連ちゃんに次ぐ連ちゃんで合計24連ちゃん。ワーオゥー!ワーオゥー!












  












少年のメール事件や蔦青し    


携帯電話は中学生のほとんどが持っている。ことばだけのコミュニケーションがもたらす 「誤解」がもとで問題も起きているようだが。

蔦のまにまにから、 青い風の演奏が聞こえてくるようだ。どこまでも伸びる、その共生のたくましさよ。  








踊子草カラスの女房になるという


踊子草は、胸に痛みが走るような切ない恋をした。カラスみたいに、すぐ飛び去るような男に。 ♪一生このまま待つだけの/電信柱でいいからさ/ 今度生まれりゃ/あんたと暮らす/カラスの女房になるからね♪  














にぎりめし渺々と山したたれり  




浮き巣かな髭のおとこの褒め殺し  




修羅場くるくるひまわりの大笑い       




大関の君に贈らむ蝶一頭  




薄暑かなプチプチ玩具つぶす音