No.113
2008.12

  
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山削り削られ龍の大きな目 |
夏石 番矢 |
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店たたむ噂や枯野をころがりぬ |
佐々木隆治 |
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音へ音落ちて田水の引かれけり |
柏木喜美恵 |
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空蝉や祈りというは焦げくさき |
野間口千佳 |
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てんとうむしだまし言う通りにしておく |
水口 圭子 |
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ふるさとも母もでんでん虫のまま |
黒田みなみ |
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はじらいし水蜜桃を選びけり |
安部 泰子 |
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白魚の目玉ばかりが漂えり |
保坂 末子 |
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にんげんの暮らしの中を鮭のぼる |
和田 悟朗 |
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オリンピック見ざる一日の涼しさよ |
中島玄一郎 |
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内耳病むおしろいばなの白昼夢 |
高橋 修宏 |
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螺髪らほつのうぜんが咲き過ぎです |
馬場 民代 |
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寝た切りの母ころがして天花粉 |
増田 直子 |
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したたかに老いたる掌なり紫蘇を揉む |
日比野登志子
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一歩ずつ蜻蛉になってゆく少年 |
宮崎むつみ
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