No.110
2008.09
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]()
傘立ての杖一本や盆の道 佐々木隆治
黍畑に音一つなし沖縄忌 安澤 静尾
秋桜力抜くこと覚えたり 松島美佐子
考えて考えて鴨残りけり 斎藤つとむ
抽斗に謎の石ころ夏休み 木島 静子
原爆忌少年大きな顔洗う 亀谷 重直
満月の桃は袋の中におり 牧 草平
忘却が集る葱坊主の海だ 村上 豪
蛍きて一つ歳とる峠の木 前田 典子
考える蟻一匹が列乱だす 木島 静子
大空へ抜ける道あり芒原 向口 寛
父の木は梟が来る隣の木 竹本チエ子
炎天へ麒麟の首の一行詩 河村 昇
朝顔の色の煙に母を焼く 黒木 胖
正面を潮騒が来る春の家 横地かをる
|